今話題になっている合同会社M&Sとは?
数少ない国内ヘッジファンドとして注目を浴びている「合同会社M&S」。
保有銘柄の一部を公開し、大量保有報告書や企業相手にプロキシファイトも展開、
金余りの企業に対して、投資家への還元を迫っています。
管理人自身もいくらか投資をしているそんな合同会社M&Sに、ネット上である憶測が飛び交っています。それは、
「合同会社M&Sって詐欺なの?」
「代表の内藤昌弘や中島康善って?」
といった、合同会社M&Sが詐欺なのではないかというもの。
管理人も合同会社M&Sへの一投資家として不安になってしまうような事態なので、この点はきっちり調べさせてもらいました。
ここではそのレポートと管理人としての独断と偏見で状況について解説していきます。
そもそもなぜ合同会社M&Sが騒がれているのか?
ではまず、そもそもなぜ今「合同会社M&S」が騒がれているのかについて見ていきましょう。
M&Sで調べると、掲示板がでてきます。ここには実名で詐欺だとか誹謗中傷がならんでいます。
実際M&Sは大量保有報告書を提出したり、株主総会で発言をしたり、プロキシファイト(投資先の別の株主達全員に封書を送り、M&Sの提案に賛同する人の議決権をとりまとめる活動)しています。
行動する株主として、上記のような泥臭い地道な活動をみますと、どうにも詐欺とは無縁に感じますが、真相はどうなんでしょう。
検索結果からはこんな感じ↓
※赤枠が誹謗中傷内容を記載しているサイトと記事です。別段悪く書いていない記事、もしくは公式サイト関連は青枠にしてみました。※
誹謗中傷が掲載されているサイトは、他人の実名をかきまくり、炎上をさせてアクセスを稼ぐ系の炎上アフィリエイターが運営しているようです。
しかしどうやら自作自演ではなさそうなので、合同会社M&Sに強く反発を抱くものが、これらのサイトを利用して誹謗中傷を演出している、という構図が見えてきますね。
掲示板の内容を読んでいくと、内部分裂にも見えます。
M&Sは様々な投資先である上場企業へ厳しい要求もしていますから、それを良しと思わぬ相手から反撃にあっているのか…。
村上ファンドがバッシングをうけたように、「物言う株主」は時代時代で敵がいるものなのでしょうか。
しかし、中島詐欺とか内藤詐欺とか、いくら社会的評価を下げることが目的とはいえ、実名や写真を張り出すのって法的にタダではすまない気がしますが…。(焦)
とにかく、今回「詐欺だ」と書き込まれている理由について結局のところなんなのか、まとめてみました!!
見ていきましょう。
合同会社M&Sの信憑性や情報の真偽
元々合同会社M&Sは、合同会社の社員権を販売していることで、それがすなわち詐欺だと言われていました。
管理人もその記事を見たときは動揺しまいました…。
なので、金融庁に直接電話かけ、合同会社への出資が法的に問題があるか聞きました!
結論として、全く問題がないようで、そういえばM&Sに弁護士もついているし、ここは気にしなくてよさそうです。
ネット上で広まっているパフォーマンスや投資先
M&Sに関連する記事の中で、特に目を引くのが「高いリターン」。
他にもいくつか国内ヘッジファンドがある中で、特にM&Sはリターンが優れているとして紹介されています。
ここではその点についても触れてみましょう。
銘柄 | 2016年1月4日 | 2018年6月29日 | 上昇率 |
---|---|---|---|
三東工業社(6822) | 1,470円 | 2,800円 | +90.5% |
赤阪鐵工所(6022) | 1,630円 | 2,124円 | +30.3% |
神田通信機(1992) | 1,700円 | 2,550円 | +50.0% |
大井電気(6822) | 421円 | 346円 | -17.8% |
横浜丸魚(8045) | 527円 | 884円 | +67.7% |
日本アンテナ(6930) | 568円 | 882円 | +55.3% |
※終値時点の株価を記載
これは管理人が独自で記録していたM&Sの投資先の株価推移です。
マイナスが出ている銘柄が1つあるものの、ここ3年間で日経平均と比較しても大きく株価が上昇していることがわかりますね。
これは投資先を選定するスクリーニングがうまくいっている証拠だとも言えますので、M&Sがかなり高いリターンを記録しているのも納得です。
公式サイトからの発表
さてここまで合同会社M&Sの問題点や名指しで書かれている主要メンバーについて見てきました。
上記で紹介した内容に対して、6月5日に合同会社M&S公式サイトで「インターネット上の誹謗中傷記事に関して」という記事が出ていました。
昨今、一部インターネット上で弊社の事業活動について事実無根の風評被害、誹謗中傷を目的とした記事が記載されたウェブサイトが散見されておりますが、いずれの内容も全くの事実無根であり、悪質な嫌がらせです。
弊社の事業活動は、業務運営上いかなる法令違反も存在せず、その旨の法律意見書も弁護士から受領しております。今後、継続してこのような行動をとる方(個人、団体問わず)に対しては、弁護士と相談のうえ、発信者の特定、刑法230条に規定される名誉棄損罪での刑事告訴等の対応をさせていただきます。
弊社は、現在5社の大量保有報告書を金融庁に提出しており、今後もアクティビストとして活動していく所存です。
「強く意志ある投資で、世界経済にインパクトを与える」べく、株主価値最大化を目的とした「責任ある投資」を継続し、日本のマーケット全体に貢献できるよう努めてまいります。
公式サイトでの声明によると、今ネット上で書き込まれている内容は一切事実と異なると表明してますね。
管理人は、今のスタンスとして、合同会社M&Sを信用して投資を決めましたが、怪しそうならすぐに解約をと考えてはいます。
しかし、どうもそういう感じでもない気がしています。
ちなみに大量保有報告書は登録だけで済みますが、プロキシファイトは金融庁にいちいち届け出をださなければなりません。
詐欺とか後ろめたいことがある企業だったら、そんなこといちいちしますかね…
もちろん大量保有の届出をもって「信用できる・出来ない」は判断できませんが、この大量保有報告書にしても、先ほど説明したプロキシファイトにしても、いい加減な会社が、そこまでやりますか?
願わくばM&Sの方には、アメリカの著名人のように、Twitterなど使って生の声を届けてほしいですが、M&S的には、「弁明などしない、わかる人だけわかればいい」ってことなのでしょうか。
ともかく管理体制や情報の開示性など、できるところはしっかり対応していただきたいです。
でもって、M&Sのここ最近の運用成績。
7月は0.07%のプラスで、
8月は0.02%のプラスです。
2018年6月までのトータルは8.1%のプラスだったそうです。
悪くない数字ですね。
会計監査は汐留パートナーズと管理者も公開されていますし、実名で株主総会などで発言する動きなどみていると詐欺とは無縁そうです。
少なくとも事実として、「実名で活動をしている合同会社M&S」と「よくわからない匿名の誹謗中傷」とでは、管理人は前者を信用していこうと思っています!
今回ご紹介した合同会社M&Sの詳細はこちら